シミはお肌のターンオーバーが乱れるとでてきます。それはメラニン色素がお肌にとどまって排出されないからです。しかしシミの成り立ちは種類によって様々です。その種類を見極めてからでないとそれに見合った治療は難しいのがホントのところです。

シミには①日光黒子(老人性色素斑)②肝斑(かんぱん)③そばかす④その他そして複合タイプと種類があります。その中でレーザーも使えて比較的治療しやすいのが、日光黒子と呼ばれる俗にいう老人性色素斑です。加齢と共に増えてくるものです。そばかすは遺伝性のものがほとんどで、これは年齢と共に消えていきますが気になるならピーリングも可能です。

それよりも大変なのが肝斑と呼ばれるものです。何しろレーザーや光の照射やピーリングなどの処置が出来ないのですから、内服薬を使用するのがメインとなるからです。有効成分とされるのがトラネキサム酸です。肝斑の改善薬として効果が認められている成分です。

毎日服用してだいたい2ヶ月が効果のメドがたつ目安と考えます。肝斑の原因としてあげられるのは、ストレスや紫外線、そして女性ホルモンとの関係です。比較的若い人や妊娠・出産、ピルの服用など女性ホルモンに関係する年代の人に多く見られます。逆に閉経後はあまり発症しません。

ここで気を付けて欲しいのが、たとえ治ったとしても紫外線を浴びることで再発しますからどんなシミであったとしても気を緩めてはいけません。紫外線でできたシミと肝斑が複合的になるととても厄介です。オールシーズン紫外線の対策は続ける必要があります。さすがのトラネキサム酸でも紫外線の予防まではしてくれません。

このように種類によって治療方法も効果も違うわけですから、最初に判断するプロセスが大変重要になります。

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