シミができた場合、様々な治療法がありますが、肌トラブルが起きにくい治療法はクリーム等を用いた外用薬です。ハイドロキノンは皮膚を紫外線などによるダメージから保護する作用を持ち、肌の漂白作用があります。日本では市販の化粧品にも2%まで配合を許可されており、皮膚科などの医療機関では、さらに濃度の高いハイドロキノンを処方できます。トレチノインは細胞の増殖を活発にする成分で、肌のターンオーバーを促進し早める事により、皮膚の深い層にあったメラニン色素を外に排出させる働きがあります。
漂白作用のある成分と併用する事でより高い効果が期待でき、通常のシミは約2ヶ月の治療期間で改善していきます。トレチノインは日本では厚生省の未認可成分として認められていませんが、アメリカではFDAの認可を受けている一般的な皮膚治療薬です。シミ以外にもコラーゲンやヒアルロン酸を作り出し、肌の保湿力を高めハリや弾力を上昇させます。外用薬は内服薬との併用で効果が相乗します。
アミノ酸の一種であるトラネキサム酸は、抗炎症作用を持つ事から医療用医薬品として活用されている成分です。特に肝斑に高い効果を持つと言われいます。シミの原因であるメラニンの発生を抑制する働きがあり、肌を内側から改善します。また、ビタミンCは美しい肌を保つのに欠かせない成分で、こちらもメラニン色素を抑制し、強い抗酸化力により、活性酸素から細胞を保護する役割を担います。